2021年06月20日 18:47更新
交通事故の防止や衝突被害の軽減など、ドライバーの安全をサポートする「サポカー」の乗車体験が、20日に新井自動車学校で行われました。
「サポカー」は、自動ブレーキなどの先進安全技術でドライバーの運転をサポートする車です。特に運転に不安を抱える高齢運転者の交通事故防止対策として、現在、妙高市、妙高警察署、新井自動車学校が協力して市民への普及に取り組んでいます。
20日は市民を対象に乗車体験会が開かれ、60代から70代を中心に40人ほどが参加しました。車は、トヨタのカローラ、日産のリーフ、ダイハツの軽トラックの3台です。
参加者はディーラーが運転する車に乗り、自動ブレーキを体験しました。止まる距離はそれぞれの車種によって異なります。ダイハツの軽トラックは、速度50キロを上限に対象物から50センチほどで止まります。
参加した70代の女性は「普段から車を運転するが、高齢になると段々技術が不安になる。自動ブレーキの衝撃は思ったより強くなかった。体験できることはめったにないのでいい機会になった」と話していました。
妙高警察署によりますと、管内の交通事故のおよそ6割が「不注意」「不注視」「不確認」の3つの「不」が原因だということです。自動運転はそのサポートに役立ちますが、機能を過信せず、頼りすぎない運転をするように呼びかけています。工藤紀行交通課長は「妙高署管内では交通事故の3割が高齢者が加害者になっている。あくまでも運転者の安全意識が第一だが、そのうえで先進機能の搭載を検討をしてほしい」と話していました。
妙高市では今回の反響をみて、今後も体験会を実施していくということです。
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