2021年06月12日 11:00更新
外国人が経営する宿泊施設などの防火対策に役立ててもらおうと制作した、英語の動画教材が消防庁長官賞を受賞し、10日に上越地域消防局が村山市長から表彰状を受け取りました。
消防庁長官賞を受賞したのは、上越地域消防局が制作した英語の防災動画教材「To Save Lives~国境を越えて~」です。動画は、宿泊施設などを経営する外国人に火災への対応や技術を学んでもらおうと、制作されました。
内容はホテルで火災が起きた想定で、スタッフが外国人客を誘導して、避難させるまでを描いています。動画はおよそ30分、ナレーションは全て英語で、字幕は日本語と英語が選べます。動画の構成、撮影、編集のすべてを上越地域消防局が手がけました。
制作にあたった入村宗係長は「 教材としての専門性を持ちながら(見て)楽しめる、見てよかったと思える、大衆性があるエンターテイメントになっている。まずは楽しんでいただくことが第一、そのなかに学びがある」と話しました。
10日は池田聡消防局長、予防課の小林春栄課長、教材を開発した入村宗係長の3人が管理者の村山市長から表彰状を受け取りました。
村山市長は「物語風で見ている人にとって親近感が湧く構成になっている点も評価されたと思う。目の付け所がおもしろく、非常に凝ったディレクションだ」と受賞を喜んでいました。
池田聡消防局長は「上越消防局は(受賞したことで)全国から注目されている。まずは地域防災力の強化を図ったなかで、(教材を)全国の消防本部に貸し出し、消防行政に貢献していきたい」と話しました。
上越地域消防局では一昨年の火災調査シミュレーションアプリに続く受賞となりました。なお、今年の消防庁長官賞には、全国から47団体の応募があり上越消防局を含め5団体が選ばれました。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.