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トキ鉄の収支にコロナの影響 定期外の利用が半減

2021年06月07日 17:59更新

えちごトキめき鉄道は、昨年度の収支状況を発表しました。全体に新型コロナウイルスの影響は避けられず、定期以外の利用者が前年度より半減、4億3000万円の赤字になりました。さらに今年度は、車両の点検や機器の更新などにより、赤字が昨年度の2倍、8億6400万円に膨らむ見込みで、厳しい経営が続いています。

210607_トキ鉄 コロナの影響で純損失ふくらむ

えちごトキめき鉄道の昨年度の営業収益は33億4800万円で、前年度より2億5400万円減りました。その主な要因は旅客収入の減少です。

新型コロナの影響で、定期外の観光やビジネスで利用する人は1日平均およそ1900人と前年度から半減、定期外の収入は約2億9000万円と4割ほど減りました。 全体でみると、通勤・通学の定期利用を含めた1日平均の乗車数は、昨年度8200人ほどとなり、開業以来初めて1万人を下回りました。

特に、北陸新幹線と接続している上越妙高駅や糸魚川駅などで乗車数が減りました。

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一方、去年4月に開業後初めて運賃を値上げしましたが、北嶋宏海常務取締役は「1億4000万円ほどの増収を見込んだが、目論見が大きく崩れた」と振り返りました。

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リゾート列車「雪月花」の利用は3175人と、過去最多だった前年度の半分にとどまりました。利用者別では首都圏が1000人ほどで半減。また、海外はいませんでした。

北嶋宏海常務取締役は「(粗利益について)一昨年度までは収益が出たが、昨年度は1600万円のマイナスになった」と話しました。

えちごトキめき鉄道では、今後も新型コロナの影響でビジネス利用は回復しないとみています。一方で今年秋には、コロナのワクチン接種を終えたシニア層による観光利用が2割ほど回復する見込みで、それとともに雪月花の利用も増えると見ています。

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鳥塚亮社長は「シニア層の旺盛な観光需要がある。(利用が伸びた)昨秋の状況を見ても感じる。雪月花、第2弾の急行列車の観光、レールパークで(観光客を)取りにいきたい」と期待を込めました。

しかし、経営の厳しさは変わりません。今年度は車両検査や先送りしていた車両機器の更新などがあり、赤字は昨年度の2倍、8億6400万円に膨らむ見込みです。これにより手持ち資金は15億9000万円から6億4000万円まで減るということです。

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