2021年06月06日 04:00更新
上越市柿崎区の柿崎海岸で3日、環境学習会が開かれ、参加者が海岸に自生している珍しい植物を観察したり、ゴミ拾いに汗をかきました。
環境学習会は公民館が開き、地域の住民など18人が参加しました。
講師は柿崎区総合事務所の新保大志さんが務めました。
柿崎海岸は、珍しい植物が多く自生していて、一帯およそ8.3ヘクタールが市の「自然環境保全地域」に指定されています。
アマナスミレ
これは県の絶滅危惧種に指定されている「アマナスミレ」です。県内ではこの地域でしか見られないということです。
ハマボウフウ
この白い花は希少種の「ハマボウフウ」です。新保さんは「ハマボウフウは刺身のツマに使われる。前は料理人が取りにきていたこともあった」と話しました。
次に新保さんは、柿崎海岸では「アメリカネナシカズラ」という外来種が増えて、在来種の生育を阻害していると説明しました。外国からたくさんのプラスチックゴミが流れ着いている実態があり、参加者はこの後、海岸のごみ拾いをしました。
参加者は「柿崎に70年住んでいるが、初めて知ったことがいっぱいあった」「ごみが多くて驚いた。個人の力ではどうしようもない」と。新保さんは「市では自然環境保全地域として守っている。この地域の素晴らしさや植生を知ってもらい、未来に繋げられれば」と話していました。
柿崎海岸では、住民が毎年7月に清掃活動を行っているということです。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.