2021年05月20日 10:33更新
人が乗らずに自動運転できる最新の田植え機などを使ったスマート農業の実演会が18日に上越市板倉区で行われました。
これが自動運転できる最新の田植え機「アグリロボ」です。人が乗らなくても自動的に最適なルートを計算して、無人で苗を植えることができます。
実演会は、米農家の後継者不足や高齢化が課題となる中、新潟県が開きました。上越地域振興局 農林振興部の坂井裕通副部長は「農業経験のない若い人でもベテランと同様に作業ができるため、スマート農業は新規の農業者を確保しやすい」と話します。
「アグリロボ」を動かすには、はじめに、田んぼの外周を1周してマップを作る必要があります。それが済めば、離れたところから専用のリモコンで操作できます。
18日は、板倉区の農事組合法人 高野生産組合のほ場で、県や市の職員などおよそ90人が、アグリロボの田植えを見学しました。ほ場を提供した高野生産組合は、2年前からスマート農業に取り組んでいます。この日はその成果報告として、直線キープ型田植え機の実演やスマートフォンを使った水管理システムを紹介しました。特に水管理については、作業時間が従来より8割ほど減ったということです。
高野生産組合の職員 田村茂人さんは、今年で3年目です。「自動操縦がないと(経験が浅いため)曲がってしまう。これを使えば上手くできるから、とても重宝している」と話していました。
高野生産組合の小林昌宏係長は「ICTがこんなに農業に入ってくるとは思わなかった。農業の経験が浅い人たちに『これなら私でもできる』と、(スマート農業を)スマートに受け入れられるようになってきているのでは」と話していました。
高野生産組合ではスマート農業の成果をふまえ、今年、直線キープ型田植え機を1台追加導入しました。そのほかドローンを2台、レーザーを使って代掻きがきれいにできる装置を1台を導入しました。
市農林水産部の空周一部長は「機械を新規で購入している人もいる。このような機会で実際に使っているところを見せることで、情報発信に力を入れていきたい」と話します。市では実演会の様子を、ユーチューブで配信します。アドレスなど、詳しくは市の農政課までお問合せください。
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