2021年05月01日 04:00更新
田んぼで代掻きなどが始まる中、上越市では4月にトラクター計3台が盗まれる被害が起きました。盗難を防ぐにはどうしたらよいのか、農機具を扱う妙高市の「三ツ和」に伺いました。
上越市では4月中旬、エンジンキーを抜いた状態で、農道に止めておいたトラクター2台が、さらに30日にも1台が盗まれる被害が発生しました。県農業機械商業協同組合によりますと、手口はトラクターのキャビンをこじ開け、エンジンをかけてトラックに積んだのではないかということです。
盗難被害を防ぐにはどうしたらよいのか。農機具を扱う妙高市の「三ツ和」の代表取締役社長太田惠久さんは、3つの注意ポイントを挙げます。
1つは、「ハンドルロック」という防犯グッズです。名前の通り、農機のハンドルを棒で固定し、鍵をかけてロックします。ハンドルとブレーキの間に挟めば、エンジンがかかってもトラクターを動かすことができません。太田さんは「相手は(盗みの)プロ。プロから逃れるのは大変」だと話します。
2つ目は、トラクターの前後左右に車などの障害物を置くこと。念には念をいれてほしいといいます。
そして、3つ目は、農機を置くのは農道やその近くでなく、田んぼの中にすべきといいます。太田さんは「昔、お客さんが田植え機を盗まれたことがある。1台は道のそばで簡単に盗まれた。もう1台は田んぼの中でエンジンがかけられず、免れた」と話しました。
太田さんはトラクターに乗って40年以上、幸いにも盗難被害はありません。太田さんは「農機はベンツが買える値段。それぐらい高価。農家のみなさんはぜひ注意してやってもらいたい」と話していました。
そのほか、太田さんによりますと、最新のトラクターにはGPS機能があり、エンジンがかかると場所を特定できたり、夜中にエンジンがかかると所有者の携帯に電話をかけることができるので防犯機能が高いということです。
市では盗難被害に遭った場合はすぐに最寄りの警察署に届け出るとともに、加入している農業共済組合や保険代理店に連絡し、さらに、農協や販売店にも情報を提供してほしいと呼びかけています。
トラクターの盗難被害は今月、柏崎市でも2台ありました。警察が盗難事件として現在、捜査にあたっています。
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