2021年04月27日 03:00更新
佐渡島内では4月15日をピークに五穀豊穣や無病息災などを祈り、伝統文化の鬼太鼓を奉納し、各家を回る春祭りが行われています。
去年は新型コロナウイルスの影響で中止や縮小を余儀なくされましたが、伝統をどうにか絶やすまいと工夫をしながら今年の実施を決めた地域もあります。そのひとつが佐渡市の新穂青木集落です。
15日、新穂青木の熊野神社には、朝5時から青年会のメンバーや役員らが続々と集まってきました。お宮で出発の報告が行われ、いよいよ祭りの一日が始まります。
新穂青木は去年、今年と春祭りを実施することを選択しました。ただし、各家を回る門付けについては事前に各戸に門付けを希望するかのアンケートを実施し、希望した家にのみまわることにしました。また、門付けを行う先でも飲食を遠慮し、まつり当日まで鬼太鼓にかかわるメンバーの体調管理を徹底するなどして当日を迎えました。
新穂青木の集落は例年、朝6時の打ち出しから夜の24時をまわるころまで、およそ120軒を門付けしますが、今年はアンケートの結果、およそ半分の60軒をまわることに。
地域の人
「大事な伝統行事だと思う。鬼太鼓で春が来たと感じるので、できるかぎり続けばいいと思う」「祭りがないと寂しいのでありがたい。早くコロナが収まって、いつもの祭りになるといい」
また、この日は学区になっている行谷小学校にも訪問し、全校児童を前に舞を披露しました。青年会のメンバーは、子どもたちの生き生きとした表情を見て、改めて祭りを開催できたことに喜びを感じていました。
児童
「迫力あってすごく気持ちいい!祭りができてうれしい」
青年会メンバー
「集落を元気にしたい一心で子どもたちをはじめ喜んでくれる人たちのためやっています」
新穂青木青年会 土屋圭輔 会長
「祭りを中止するのは簡単ですが、一度なくすとなかなか復活が難しいと感じていました。なんとかこの日を迎えられてうれしいです」「コロナ禍でも伝統の文化を受け継ぎたい。祭りを開催することで地域を元気にしたい」
佐渡テレビジョン
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