2021年04月08日 10:03更新
上越市で初めての新型コロナ感染者が確認されて1年が経ちました。これまでに上越市と妙高市あわせて87人の感染が確認されています。いわゆる3密の回避をはじめ、ソーシャルディスタンスという日常が当たり前になった今、この1年を振り返ります。
上越市で初めてコロナの感染者が確認されたのは1年前の4月7日でした。当時、村山市長は1人目の感染確認を受けて「非常に残念。市民が心配する中での発生となった。感染が拡散しないよう県と対応したい」と話しました。
上越市健康子育て部の田中靖子参事は「(当時は)感染者を特定したいと考える人が多く、問い合わせが多かった。病気そのものがよく分からなかった時期だったので、自分の身に置き換えて心配だったのでは」と話します。
市民も「当時、感染は東京などでしか確認されていなかったので、怖かった」「家族に小さい子どもがいたので不安だった」と当時をふり返ります。
初めての感染者確認を受けて、高田城址公園観桜会はサクラのライトアップや露店の販売取りやめなど、規模の縮小を迫られました。小中学校の休校も2度にわたり、自宅学習を余儀なくされました。
去年4月は、市民3人の感染が確認されました。その後、5月と6月は落ち着きますが、7月に7人、8月3人と続き、今年1月には18人と2桁に増えました。このうち13人は上越市社会福祉協議会板倉支所の職員や介護サービスの利用者などでした。さらに今年2月は33人。仲町の飲食店「クラブ エル」でクラスターと見られる集団発生によって一気に増えました。
上越保健所管内では、今月2日までにPCR検査などが7763件行われ、上越市79人、妙高市8人のあわせて87人が陽性となりました。この1年感染防止対策などで日常生活は大きく変わりました。
生活への影響を市民に聞くと
「出かけたり、何かさわったりすることに敏感になった」
「学校の行事がなくて高校生の楽しみが感じられなかった」
「外で遊ぶのも気を使う。土日は出かけない」
「会社で朝の消毒、手洗い、うがいと毎日続けている。いろいろな面で我慢して窮屈している」と変化を話してくれました。
県は去年12月に発令した警報を今も継続し、県外との往来や宴会などへの慎重な対応を呼びかけています。
上越市健康子育て部の田中靖子参事は「一人ひとり気をつけてもらっているので感染者が出ても収束している。これは3密の回避、マスク着用、手洗いなど感染予防に気を付けた結果。日常生活が元通りになる働きかけをしていきたい」と話しています。
市民は「ワクチンが不安」「65歳を過ぎているので接種券が届いた。ワクチンの効果に期待している」「(収束したら)ディズニーランドやアンパンマンミュージアムに行きたい」「感染者が増えたり減ったりに一喜一憂しないで対策を継続することが大事」と話しています。
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