2021年04月01日 23:17更新
高校生が版画日本一の座をかけ競うはんが甲子園。新型コロナウイルスの影響で去年は中止でしたが、今年はリモートで開催されました。最終日の30日、新潟県佐渡市の佐州おーやり館(相川地区羽田町)で閉会式が行われ、今年の版画日本一が発表されました。
全国高等学校版画選手権大会通称「はんが甲子園」は、高校生に新たな創作の場を提供するとともに、佐渡への理解を深めてもらおうと全国高等学校版画選手権大会実行委員会の主催でおこなわれています。
今年の大会には全国から14の高校が参加。審査の結果、版画日本一「文部科学大臣賞」に輝いたのは、大阪府立港南造形高等学校でした。
港南造形高等学校の作品「トキ渡り」は、彫り師が佐渡の山仕事をする女性たちを彫っている様子を表現したものです。今はスマートフォンやパソコンなどの普及によりプリンターが版となっている現代に、自分たちが木版に向き合う姿を江戸時代の彫り師の姿に重ねています。
大阪府立 港南造形高等学校の生徒は「刷りはまだまだだが、前回の作品よりは納得できる出来になったのですごくうれしい。何回も構成などを考えて、でも上手くいかなくて、どうしようか悩んだが、なんとか形にできて最後の集大成としての作品ができたなと思っています」と話していました。
審査員長を務めた日本版画協会理事の小林 敬生さんは今年の作品について「素晴らしい作品が多く、審査は楽しかった半面苦しかった」と講評を述べました。
なお大会実行委員会は「リモートでの開催となったが素晴らしい作品が多かった。来年は佐渡現地での開催となることを願っている」と話しました。
佐渡テレビジョン
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