2021年03月23日 16:14更新
上越市の村山市長は23日記者会見を開き、ことし10月に予定されている上越市長選挙について、改めて立候補しないと表明しました。そのうえで、次の市長に望むこととして、市民と対話できることと答えました。
「新型コロナウイルスの終息が見通せない中、まもなくワクチン接種が始まる。コロナ終息後を見据えた新しい価値観のまちづくりが求められる。上越市のかじ取り役を新たな人に託すべき」
村山市長はことし11月、3期目の任期を終え、4期目には出馬しないと改めて表明しました。そのうえでこれまでを振り返り、特に力を入れた取り組みとして、行財政改革、就任当時200億円を超える借財があった土地開発公社の債務整理などをあげました。さらに運営の見直しを進めた第三セクターについては。
「第三セクターは垂れ流しか、新しく構築か。思ったように進まなかった。時代の求めが少しずつずれたこともあったのでは」
次の市長については後継を指名しないとしたうえで、求められる資質について次のように話しました。
「公の施設再配置も含め、市民の反対の前提の中でやる仕事がいっぱいある。対話の努力は必要で、市民の言うことも、行政の言うことも正しい。正しい中からひとつ選ぶとしたら、どの正しさを選ぶか。勇気を持って対話できるトップがふさわしい」
最後にこれまでの12年を総括しました。
「ダイバーシティ、多様であった。幸せな気持ちを8か月、市民にお返しする、分かってもらうための仕事をする」
市長選を巡っては元市議で前回立候補した中川幹太さん、佐渡市の行政書士、後藤浩昌さんの2人が立候補を表明しています。
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