2021年03月22日 11:37更新

JAえちご上越の農産物直売所の「あるるん畑」は、今年度の売り上げがコロナ禍で県外客の利用減少などがあったものの、昨年度比101％となりました。新年度は、品揃えや販売方法に工夫を凝らすなどして、イベントだけに頼らない事業を進める方針です。

あるるん畑の今年度の販売実績はおよそ7億3700万円、昨年度比で101パーセントとなりました。増えた理由はコロナ禍です。この1年あるるん畑では、県外客の利用減少やイベントの中止が相次ぎました。その一方、巣ごもり需要の高まりで、地元客を中心とした利用が増えたということです。

月ごとの売上げで見ると、記録的な大雪の影響が出た今年1月と2月などを除いて、多くが前年度比以上か、横ばいでした。特に年度初めの去年3月は、前年比109パーセントとなるなど、上越市内で小中学校の休校が続いた春は売上が好調でした。これに関連して、客1人当たりの売上げも上がり、前年度比105パーセントの1702円となっています。

こうした状況を受け、あるるん畑ではイベントだけに頼らない販売方法が重要だとして、新年度は出荷農家と連携し、品不足になりやすい野菜の販売を強化します。また、漬物やこんにゃくなど加工品をすみやかに出荷するための研修会を開く計画です。

一方、無印良品直江津にある野菜売り場について、あるるん畑よりも出荷手数料が高いために、出荷農家が集まらず、品不足になりがちだとして、あるるん畑の利用組合がこの手数料の差額を補てんすることになりました。