2021年03月16日 13:04更新

外務省の職員が高校生に外交の仕事について話をするオンライン講座が15日、県立新井高校で開かれました。

これは外務省が外交の仕事や国際問題に理解を深めてもらおうと開きました。この日は、アラスカの在アンカレジ領事事務所の安仁屋賢所長が新井高校とオンラインで、1、2年生約300人に講演しました。

安仁屋所長は現在60歳です。これまでに中東バハレーンの大使館やアメリカ ボストンの領事館で外交官として勤務しました。講演では外交官の仕事には英語が欠かせないとして、同じ分野に興味があるなら、英語の学習のほかに、外国の音楽や映画に親しむなど、外国文化にふれてほしいと話しました。

安仁屋所長はバハレーン赴任中、湾岸戦争を経験、ガスマスクを付けて勤務したことや、ボストンではボストンマラソン爆弾テロ事件直後から情報収集にあたったことなど、生々しいエピソードも紹介しました。そして、日本の発展は積極的な平和外交によってもたらされていることを強調していました。

講演を聞いた生徒は「自分も海外で活躍してみたい。今のうちに英語を学習し、講師のように外国で活躍できるよう頑張りたい」「海外の仕事に興味はあるが、今の力では無理と思っていた。コツコツ努力すれば無理ではないと勇気が出た」と意欲を高めていました。

安仁屋所長は「外交で活躍できる場は幅広いので、自信をもってチャレンジしてほしい」とエールを送っていました。