2021年03月16日 14:17更新
上越市三和区の田んぼで、絶滅危惧種で国の特別天然記念物「コウノトリ」を見たと、編集部に読者から写真が寄せられました。
3月13日 上越市三和区越柳(新井柿崎線の東側)
コウノトリが飛来したのは、上越市三和区越柳の田んぼです。13日(土)の午後3時30分ころ、近くに住む男性が、自宅から田んぼを見ていたところ、ハクチョウに紛れて別の鳥がいることに気づきました。ハクチョウが一斉に飛び立った後も、その鳥はじっと定位したままだったということです。男性がスマートフォンで撮影し、足や口ばしなど特徴を調べたところ、コウノトリだとわかりました。男性は「まさかコウノトリだとは。びっくりした」と驚いていました。
3月4日 上越市大潟区潟田
また今月4日にも、市民が大潟区潟田でコウノトリを目撃したと、上越科学館に問い合わせがありました。科学館の野鳥教室の講師も、珍しいコウノトリの飛来に驚いていたということです。
コウノトリは絶滅危惧種で、全世界で極東だけにおよそ2000羽しかいないいわれています。日本では江戸時代、どこでも普通に見られる鳥でしたが、乱獲や湿地の減少などにより、昭和46年に一度日本から姿を消しました。その後、兵庫県などが野生保護復帰プロジェクトとして保護、繁殖、放鳥に取り組んできました。
兵庫県立コウノトリの郷公園によりますと、去年の時点で、野外に生息するコウノトリは200羽に達し、コウノトリの飛来は北海道、沖縄を含む全国47都道府県で確認されているということです。
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