2021年03月02日 17:30更新
障がい者用のチェアスキーの体験会が1日、県内ではじめて上越市のキューピットバレイスキー場で開かれました。
チェアスキーは、障がいのある人がスキー板がついたイスに座り、介助者が後ろでコントロールしながら滑ります。
体験会は、障がいのある人にゲレンデの楽しみ方を知ってもらおうと、キューピットバレイスキー場が県内で初めて開きました。
参加したのは、市内の障がい者団体や社会福祉協議会の職員、スキー場関係者などおよそ30人です。
講師は、障がい者むけスキースクールの指導者が務めました。
講師の障がい者スキースクール稲治大介校長は「重度障害、電動車いすで生活している人も座ることができればスキーを楽しめる。スキーはできないと思い込んでいるだけで、いろいろな機材やノウハウがあれば可能です」と話しています。
この後、参加者は実際にチェアスキーに乗ってその感触を確かめました。参加者からは「すごく安定していて安全に乗れる。気持ちよかった。多くの人に知ってもらえたらいいな」といった声が聞かれました。
この日は、障がいのある山岸実さん70歳も挑戦しました。これがはじめてのスキー体験です。山岸さんは、幼い時の小児まひで今も左足が不自由です。
「怖いような…楽しそうな…」と不安げな表情だった山岸さんも体験後は「スキーで滑るのはこんな感じかと思った。ほんとによかった。雪は不都合なこと雪の上では転ぶと思っていた。雪の上をスムーズに降りてくるのは素晴らしい感覚。障がい者でも楽しめると実感した」と満足そうでした。
雪だるま高原キューピットバレイの佐藤総支配人は「機材があることが知られていなかった。これを使うと誰でも雪を楽しむことができる。どんどん活用していきたい」と意欲をのぞかせていました。
障がい者スキーに興味のある方はキューピットバレイまでお問い合わせください。
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