2021年03月02日 14:07更新
吹雪で視界不良となった高速道路で乗用車8台が多重衝突事故を起こし、負傷者が出たことを想定した救急総合訓練が、2日に上越地域消防局で行われました。訓練には救急隊や消防隊など8隊31人が参加しました。
事故現場に最初に到着したのは救急隊です。
事故の状況や負傷者などを確認している間に、救助隊や消防隊が加わり、次々とけが人や体調不良者の救助にあたりました。
また、オイル漏れで火災が発生した想定で、消火活動も行われました。
インター付近では、通行止めで立ち往生した車の対応訓練も行われました。
上越地域消防局の伊藤公雄消防局長は「管内には高速道路が2本あり、同じような状況がいつ発生してもおかしくない。訓練により連携体制を整え、消防の責任を果たしたい」と話していました。
上越地域消防局によりますと、上越市が大雪に見舞われた1月7日から15日までの1週間、救急出動は例年より130件ほど多い325件ありました。しかし、生活道路の除雪がはかどらなかったため、現場までの平均到着時間は通常の倍の20分ほどとなりました。
伊藤消防局長は「(豪雪時は)雪に関する事故の増加や交通麻痺など、平時とは異なる状況だった。そのため、救急車の要員を3人から4人に増やしたり、消防隊と連携をとって活動するなど対応をした」とふり返りました。
訓練は3、4日にも行われ、大雪で家屋が倒壊した想定、山間地で雪崩が発生した想定で、それぞれ救助訓練が行われます。
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