2021年02月28日 15:49更新
全国から優秀なベンチャー企業を佐渡に誘致するためのコンテスト、佐渡ビジネスコンテスト2021が2月13日にあいぽーと佐渡を会場にオンラインで開かれました。
この佐渡ビジネスコンテスト2021は、佐渡への企業誘致を行うことで雇用創出などを図り地域活性化などを目的に佐渡市が行ったものです。
エントリーできるのは実際に佐渡で創業、またはサテライトオフィスの設立などが可能なベンチャー企業のみです。
入賞者への具体的な支援としては、佐渡市が事務所スペースを安い賃金などで提供する施設「インキュベーションセンター」を2300万円かけて整備するほか、ビジネスへのフォローアップなどがあります。
コンテストには全国各地11社から応募があり、書類による1次審査を通過した5社が本選へと進みました。
本選は今月13日にあいぽーと佐渡を会場に、出場者とオンラインでつなぎ、鎌倉投信株式会社の代表取締役 鎌田恭幸審査員長のほか、金融や不動産関係者、IT企業の社長など10人が審査員を務めました。出場者たちはそれぞれの事業内容やサービスについて資料を基にプレゼンテーションしました。
地方の企業と都会の副業人材をマッチングするアプリ開発と運用を行うもの。
お店や団体などが利用者に対してオリジナルのポイントを発行し、そのお店のファンや常連を繋ぐアプリ開発を提案する事業者。
全国の釣り場情報などを共有できる釣り人向けのスマホアプリサービス。そして、全国の漁港と消費者を直接つなぎ鮮魚を販売することが出来るアプリの開発、運営などプレゼン内容は多岐にわたりました。
それぞれのプレゼン後には、審査員との質疑応答の時間が設けられ、どのような運用を考えているのか。なぜ佐渡で行おうと思っているか。競合に対してどう対応していくのかなど、審査員の質問に出場者は丁寧に回答していました。
審査の結果、釣り人向けアプリの開発を行うSIIG株式会社がグランプリに選ばれました。
SIIG株式会社のFishRanker(フィッシュランカー)と名付けられたアプリは、釣れた魚の情報などを共有するもので、投稿時にその地域では何番目に大物なのかなどがリアルタイムでわかり、釣れた喜びや感動を多くの人と共有できます。
SIIG株式会社の代表取締役の谷川 奨さんは、佐渡出身者で父親が釣り好きだったことをきっかけに、このアプリを開発。「佐渡の多岐にわたる恵まれた釣り場環境を全国に発信し、今後は佐渡でも大きな釣り大会を開催したい」と意気込みを語りました。
谷川さんは「これまで東京や新潟などでいろんなコンテストに参加してきたが今回は佐渡出身者ということで、優勝したいと考えていたので評価いただいてうれしい。今後はモデルケースになれるようさらに成長していきたい」と話していました。
そのほか、全国の漁港と消費者を直接つなぐアプリ開発を提案した株式会社サカマと、オリジナルポイントなどでお店や団体と利用者を繋ぐアプリ開発を提案したMint govtech株式会社が入賞しました。
コンテストの模様を終始見守っていた佐渡市の渡辺竜五市長は、この初の取り組みについて「同じことをしていても佐渡で人口が増えることはありません。佐渡が島であるからこそできること。多くの交流人口、関係人口の知恵と力をかりて、どんどん島を元気にしていく、起業が失敗しない島。若い人がどんどん集まってくる島にしたいと考えている」と話しました。
この入賞した3社は、今年4月以降に佐渡市が佐和田地区の商店街に整備を進めるインキュベーションセンター内にサテライトオフィスを構える予定です。
佐渡テレビジョン
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