2021年02月08日 17:00更新
佐渡市下川茂の五所神社で、新潟県無形民俗文化財にも指定されている「御田植神事」が6日に行われました。
田植えの所作などを奉納し一年の五穀豊穣を祈願する御田植神事は毎年2月6日に行われていて、2018年には女人禁制が撤廃され、より開かれた神事として継承されてきました。
今年は新型コロナウイルスの影響から参拝客の昇殿や地元の小学生たちの参加を取りやめるなど、規模を縮小しての神事となりました。
御田植神事では、麻の裃を身につけた宮方が神前に並び、松の葉を稲の苗に見立てて藁で束ねる「苗取の式」や祭壇に供えられた一升餅が渡される「朝飯の式」など、田植えまでの流れが7つの儀式に分けて行われます。
また、通例では、鍬を手に田を耕す所作をする「田打の式」を3回繰り返すところ1回に短縮するなど、感染予防を最優先にしながら厳かに神事が執り行われました。
五所神社の風間昌平宮司は、「新型コロナ感染拡大の影響を受けるなか、ほぼ例年通りの流れで御田植神事式ができたことを嬉しく思う。今年も周りの田んぼが豊作であることを祈っております」と話していました。
なお、苗に見立てた松の葉は後日参拝した方でも持ち帰れるということで、田畑などに撒いて豊作を祈念してもらいたいとしています。
佐渡テレビジョン
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