2021年02月04日 17:35更新
上越市の高田城址公園では、大雪の影響でサクラの枝が折れる被害が広範囲に発生しています。公園では連日、折れたサクラの枝の除去とメンテナンスが進められています。
4日 高田城址公園で作業する「桜守」
作業にあたっているのは、公園のサクラを専門に管理する市の非常勤職員「桜守」の2人です。例年冬場は枯れ枝の剪定作業を行いますが、今年は雪の重みで枝が折れる被害が相次ぎ、連日処理に追われています。
桜守の小山秀さんは「こんなに大きな被害は初めて、数が多すぎて把握できていない。かなりの数」と戸惑いの表情を見せていました。
折れた枝の中には、直径15センチ以上のものや幹の付け根から裂けたものもみられます。このままにしておくと、傷口から細菌が入り木を腐らせてしまうため、適切に切って殺菌剤を塗る処置が欠かせません。
2人は1日に10本をめどに処置を施していますが、公園内には今も1メートル以上の雪が残り、足場も悪いことから作業は思うようにはかどっていません。処置を終えたサクラは、4日の時点で100本ほどにとどまっています。
サクラの枝にはすでに小さな花芽が膨らみ始めていて、2人は満開のサクラを願い作業を進めています。
小山さんは「枝が折れた被害に負けない、見る人を笑顔にしてくれる花が咲いてくれるとうれしい。春にどうなるか注目ですね」と期待をよせていました。
市では、雪消えの状況を見ながら公園全体の被害状況を調査することにしています。
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