2021年01月26日 13:00更新
佐渡市の佐和田地区公民館でトキをテーマにした講演会が17日に開かれ、参加者が知識を深めました。
ちっちゃな講演会と題したこの催しは、さわた図書館の主催で、図書館を盛り上げようと活動する市民団体「さわた図書館応援し隊」が協力して開催しています。
11回目のこの日は、講師には17年間トキの森公園に勤務し、現在は一般社団法人佐渡生きもの語り研究所 理事長をつとめる仲川純子さんが招かれました。
仲川さんは、トキの生態について説明し、1年を通したエサの変化や生活パターンなどについて詳しく説明しました。
また、トキが減っていった原因として乱獲や、農薬の使用、耕作されなくなった棚田が増え、エサ場が減少したことをあげ「トキとの共生のためには、人が手を入れすぎてもダメ、手を入れな過ぎてもダメ」と説明しました。
また、農家らが取り組む生き物を育む農法について説明があったほか、世界農業遺産GIASについて世界遺産との違いをわかりやすく紹介していました。
中川さんは最後に、トキと暮らすために私たちができることとして3つの例をあげました。仲川さんは「ごはんを食べること、トキをやさしく見守ること、トキがいる環境を自慢していくことだと」参加者に語りかけました。
会場には、トキに関する書籍も展示されました。さわた図書館応援し隊は「今後も身近な人の話を聞いて教養を深めたり、図書館に足を運ぶきっかけになるイベントを企画していきたい」と話していました。
佐渡テレビジョン
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