2021年01月18日 16:22更新
上越市では市道の除雪が進む中、児童生徒の通学に欠かせない歩道の除雪が課題になっています。上越市内の小中学校では20日(水)の再開に向け、通学路の安全を点検していますが、その一方で、通学路になる県道や市道の歩道除雪が進んでいない所が少なくなくありません。再開を前に、児童生徒の安全を確保できるのか、学校関係者から不安の声があがっています。
上越市立大町小学校の通学路です。車道は除雪が進みましたが、車のすれ違いはようやくできるかどうかの状況です。普段、児童生徒が使う歩道はご覧の通り、除雪はほとんど手つかずです。
市教育委員会はJCVの取材に対して「各学校を通じて通学路の状況をまとめている。それをもとに、安全性に不安がある場所について、県や市の道路管理担当者と連絡をとりながら、対応している」と話しました。
こうした中、上越市立飯小学校では18日午前中、ほぼすべての教職員が校区内を手分けして通学路の安全点検を行いました。
飯の交差点から学校に向かう坂道は歩道がほぼ、雪に埋まっています。児童が並んで歩こうとすると、中には、道の真ん中を歩かざるを得ない場所があります。
さらに、学校が心配しているのは、山麓線の飯交差点です。信号を待っている間、児童の居場所がまったくありません。山麓線を渡る児童は全校360人のうち3分の2を占めます。
一方、昭和町2丁目では、狭い道路はほぼ除雪が終わっていますが、車のすれ違いは難しく、歩行者にとって安全とはいえません。
これは、飯小の教職員が撮影した、危険か所や道路状況がわかるようにしたネット地図です。保護者との情報共有に活用しています。飯小では、今後の状況次第で、登校時間を遅らせたり、通学路の変更なども検討するということです。
飯小学校の田邊道行校長は「歩道の確保が難しい。結局、車道を歩くしかない状態。そうした場合に、どれだけ安全性が保たれているかというと、いまの状況では難しい。いまの状況では20日(水)から再開できるとはいえない状態」と話していました。
上越市は、通学路の安全が保てない場合、休校を延長するかどうか、あす19日(火)の早い段階で決定する方針です。
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