2020年12月17日 18:11更新
上越市の児童養護施設「若竹寮」に入所している子どもたちが卒寮した後、進学にかかる学費や生活を支える必要があるとして、新たな基金が設けられ、広く支援を募ることになった。
若竹寮は保護者がいない、または虐待を受けるなどした児童、生徒の暮らしを守り、その自立を支援する上越市の福祉施設。現在、小学生から高校生まで44人が入所している。施設は18歳になると原則退所しなければならず、高校卒業後は1人暮らしとなる。
一方で、保護者からの支援を受けられないケースが多く、金銭面で進学を諦めざるを得ない現状がある。厚生労働省によると児童養護施設を出た人が大学に進学する割合は一般と比べて5分の1、専門学校は2分の1にとどまっているという。
そうした中、施設を運営する「社会福祉法人みんなでいきる」は退所した子を支援しようと、今月1日に「若竹みらい創造基金」を設立した。
基金には、これまで若竹寮に寄付された積み立てから500万円をあてる。今年度は、来年春に退所予定の7人に対して、2月に支援金を給付する。また、「みんなでいきる」では、基金への寄付を呼びかけている。詳しくは、「みんなでいきる」まで問合せ。
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