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過去最大規模のアール・ブリュット展 ミュゼ雪小町で13日(日)まで

2020年12月01日 18:02更新

障がいのある人たちが作る絵やオブジェ、「アール・ブリュット」の全国巡回展が上越市本町5丁目のあすとぴあ5階ミュゼ雪小町で13日(日)まで開かれている。

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アール・ブリュットはフランス語で「磨かれていない芸術」という意味があり、障がいのある人たちが独自の感性で作った作品を指す。この巡回展は「日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバル」として文化庁などが企画したもので、会場には、新潟、富山、石川などを中心に全国20人の作家による約130点が展示されている。

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寺泊の街並みや新潟駅を描くのは県内在住の筒井貴希さんの作品。筒井さんは移動する自動車から見た風景をすべて記憶し、帰宅後それをもとに絵を描いている。さらに同じ場所を再び通って、建物の看板など以前と変わった所に気付くと、その度に絵を修正するという。

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事務局で新潟県アール・ブリュット・サポート・センター(NASC)の坂野健一郎センター長は「描かざるを得ない、描きたい。もしかしたら見てもらいたいという思いはないのかも。自分がやりたい気持ちが作品につまっている。表現方法の多様性を通じて多様な世界があると知ってほしい」と話す。

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このほか巡回展にあわせて、高田ロータリークラブが制作した新潟出身作家のグッズも販売されている。坂野センター長は「これまでなかなか作家の収入につながらなかった。さらにコロナ禍で福祉施設の授産製品がなかなか売れない中、アートグッズに転用することで少しでも利用者にお金が入る仕組み作りになる」と話し「福祉をまちの文化にできるほど、アール・ブリュットを中心として様々な人の表現活動を発信する地域になっていけたら」と期待を込めた。 

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「アール・ブリュット-日本人と自然-in 東海・北陸ブロック」展は今月13日(日)まで、上越市本町5丁目あすとぴあ高田5階のミュゼ雪小町で開かれている。また関連イベントとして高田世界館では、障がい者による舞台芸術やバリアフリー演劇、映画の上映が12・13日(土・日)の2日間行われる。詳しくは「日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバル」のホームページまで。

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