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佐渡汽船支援 上越市は12月議会に予算計上しない方針

2020年11月25日 17:20更新

コロナ禍で売り上げが低迷し債務超過が見込まれる佐渡汽船に対し、新潟県はきょう25日、9億円の支援を公式に表明した。上越市は赤字路線となっている直江津・小木航路の安定運用とからめ、佐渡汽船を支援するかどうか、これまで県と協議を重ねてきたが、きょうの発表内容は市の考えとずれがあるとして、県に歩調を合わせず、12月議会に関連予算を計上しない方針。

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上越市産業観光交流部の小田基史部長は上越市支援ありきの一部報道が出ていることについて「そこは違う。21日の新聞記事で『上越市の支援分を県が立て替え』と表現されたり、『県と佐渡市と上越市が足並みを揃える』みたいな話になっているが、12月補正で支援するかは先日の記者会見で副市長が答えたとおり。佐渡汽船の株主ではないし、支援をする必要性があるのか、支援できるのかを市はずっと考えてきた。12月補正に関しては支援はしないということ」とJCVの取材に対して語った。

佐渡汽船は、コロナ禍で旅客数が大きく落ち込み、2020年12月通期の業績予想は約38億円の大幅な赤字。決算では債務超過になる見通し。そのため佐渡汽船は、年度内の債務超過解消に向け、県をはじめ上越市や佐渡市などに支援を求めている。

小田部長は拙速な支援は難しいとして「新潟県として支援金を出さないと佐渡汽船が債務超過になると判断して、今回の補正を組んだと思っている。上越市としては12月では議会や市民に説明ができないという判断で見送った。今後どうするかは未定。あかねの売却代金、補助金の返還、会社の来期の経営の話もある。そういうところを見据えて、また話が出てくると思う」と、具体的な動きは年明け以降となる可能性を示した。

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