2020年11月03日 18:17更新
上越市立上杉小学校の児童が3日、ため池の底にたまった泥を流す作業、堰(せき)ばらいに参加した。池の底にあったものとは。
上杉小学校の4年生12人は地元、三和区のため池の歴史や役割を調べ、地域の暮らしを学んでいる。この日は学校から500mほど離れた今保町内のため池で、底の泥を流す作業、堰ばらいに参加した。
池は350年以上前からあり、牧区から流れる飯田川の水をためている。水は区内の米作りに活用されていて、農作業が終わる毎年この時期に町内会が堰ばらいをしている。泥は水を抜くことで、自然に流れていく。また水抜きに合わせ、池の中にいる外来生物を取り除いていく。
「足が抜けない、助けてー!」 足をとられるたび何度も笑いが起こる
外来生物のブラックバスは100匹以上、重さ21kg分、アメリカザリガニは1kg分が集まった。
児童は「泥がたくさんあり、ぬるぬるした」「魚も触ったが、泥でぬるぬるだった」と貴重な体験を振り返った。
4年生の担任、栗岡秀明教諭は「泥だらけで思わず笑ってしまう。ため池に町内の人たちが集まるコミュニティの大切さを感じてほしい」と話した。
今保町内会長の丸山行雄さんは「にぎやかにできてうれしい。水は大事で、池はなんのためにあるのか知ってもらえたら」と子どもたちの参加に感謝していた。
この日は4年生のほかにも地元の小学生や中学生なども参加し、生き物との触れあいや泥遊びを楽しんだ。水を抜いた池では正月にさいの神が行われ、4月ごろから再び水をはるという。
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