2020年10月28日 16:39更新
きのう27日、上越市清里区東戸野集落で男性がクマに襲われケガを負ったことを受け、今朝の清里小学校では安全を考慮し、登下校する児童に保護者が付き添うか車で送迎をする対応がとられた。
清里小学校では今週いっぱい、すべての児童の登下校について、徒歩の場合は保護者が付き添うか、または車で送迎する対応としている。
また、スクールバスを利用する児童には、家から停留所までの間を大人が見守るか送迎する。今後のクマの出没状況によっては、教育委員会と協議しながら、来週も同様の対応を継続するとしている。
児童は「結構怖い。家の人に車で連れてきたもらった。普段の通学路は森の真横を通るので(送ってもらって)安心感はあった」と話した。
県のクマ出没特別警報を受けて、学校は先週、クマ除けの鈴 約80個を主に田畑や野山のそばを歩いて通学する児童に配布した。鈴は、以前から学校で保管されていたものを再利用。
さらに登下校に限らず、外出するときは、鈴をつけるよう保護者に依頼するということ。今朝は、クラスごとに当分の間、学校以外の屋外で遊ばないことと、クマに出会ったときの注意などが伝えられた。
上越市立清里小学校の稲毛真哉 校長は「児童は比較的落ち着いていたが普段よりは笑顔は少ない。まずはクマに出会わないようにすることを第一に指導した。保護者、地域、行政で連携して子どもが安全安心に登下校する、地域で過ごすことを大切にしていきたい」と話した。
なお、きょう28日は3件のクマの目撃情報があった。目撃されたのは、上越市清里区東戸野の市道、上越市板倉区達野の市道、妙高市姫川原の県道新井中郷線の3か所。
姫川原では民家から約15mのところで、クマが道路を横切ったということ。県や市ではクマの出没があった所には近づかず、単独行動を避けて、音の鳴るものを携行するなど注意を呼びかけている。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.