2020年10月28日 20:18更新
大工などを目指す上越テクノスクールの受講生が、職人の技を学ぼうと23日、住宅リフォームの現場を見学した。
この見学会は建築業界を目指す若手人材を育てようと、上越市岡原の「片建設」が初めて開催した。参加したのは県立上越テクノスクール木造建築科の6人。現場は、築52年の家を4世代住宅用にリフォームしたもの。
受講生は丸山隆史社長から、施工の特徴や大工技術の説明を受けた。2階は、改修前より天井の高さを上げ、古い梁を残すデザインに仕上げている。丸山社長は「活用できる骨組みや建材は残し、ベニヤや合板をできるだけ使わず無垢の木にこだわった」と説明した。
設計分野志望の受講生は「今、既製品を使った同じような家が多いが、ところどころ木を活かした作りがあって、大工の技術を見られておもしろかった」と感想を述べた。
木造大工志望の受講生は「今まであった具材も使えるところは再利用するところがすごいと思った。丁寧にやれば、その分お客様も喜んでくれると思うので、そういったところを大事にしたい」と話した。
片建設の丸山隆史社長は「大工になる若い人が少ないと思うが、日本の伝統を守るうえで、若い人から大工の魅力を勉強してもらえるととてもありがたい」と話した。
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