2020年09月11日 20:52更新
田んぼをキャンバスに見立て実ったイネで文字や絵を描く田んぼアートの稲刈りが11日、妙高市栗原で行われた。
田んぼアートは、妙高市栗原の農業古川賢一さんが、自分の休耕田で15年前から毎年制作してきた。約8アールの田んぼで毎年デザインを変えている。今年のテーマは「オリンピック」。
今年5月、古川さんは五輪のマークと表彰台の選手、日本の国旗などの形に田植えをした。
そして、仕上げの稲刈りには古川さんだけでなく、近くの妙高市立新井北小学校の5年生28人も手伝った。例年だと、児童が田植えも手伝うが、今年はコロナ禍で中止されている。
古川さんは「毎年大勢で田植えをしていたのでさみしかった。稲刈りも一人かと思っていたが大勢来てくれてでうれしい」と顔をほころばせていた。
児童は「コロナの影響でオリンピックが中止だけど来年に向けて元気になれたらと思う。」「オリンピックなかったけど、田んぼアートを見ているとオリンピックの会場にいるみたい。楽しい気分」と作業に汗を流していた。
古川さんが田んぼアートを続けるのは、児童に農作業を通じて食べ物を大事にする気持ちと、一生懸命心を込めてやることが大事だとわかってほしいからだという。
稲刈りは約15分で終わり、児童たちは収穫した稲穂をもって笑顔で記念写真に納まっていた。
今年80歳の古川さん。来年も田んぼアートに挑戦する。「子どもたちには負けられない」と意気込んでいた。
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