2020年09月06日 18:20更新
1日1%、18分の時間投資で10歳若返ると題したウォーキング講習会が6日、妙高市で開かれた。
市では今年度、市民に運動習慣の定着を図ろうと、気軽に取り組めるウォーキングを推進している。講習会はこの取り組みの一環で、市民50人ほどが参加した。講師は上越教育大学大学院の准教授、池川茂樹さん。
池川さんは始めに、運動をしなかったり肥満だったりすると免疫の暴走が起き、糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病になりやすいと説明した。体力は20代をピークに1年に1%ずつ低下するため、健康でいるためには、常に運動し続ける必要があるという。
また、池川さんは1日1万歩は必要なのかというテーマに対し、実験結果を基に、体力の向上や健康にはほとんど効果がないと話した。そのため、運動には質が重要だとして、歩き方は「ゆっくり」と軽く息が切れるほどの「早歩き」を交互に行う、「インターバル速歩」を紹介した。
池川さんによると、この歩き方を1日3分ずつ3セットの18分を毎日することで、体力が10%上がることが証明されている。
そのうえで池川さんは、1日1%、18分の時間投資で身体が10歳若返ることになると話した。さらに、体力が上がることで、生活習慣病のリスクが減るため、医療費を年間4万円(平均67歳)も削減できるという。このあと、参加者はインターバル速歩に挑戦した。
参加者は「連続で早歩きするのはつらいので、3分のインターバルがあるのはちょうどいい」と効果を実感していた。
池川さんは「健康があってこそ、日々が幸せに感じる。コロナ禍で運動の機会が減っているが、インターバル速歩で運動を続けてほしい」と呼びかけた。
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