2020年08月11日 14:12更新
上越市大島区の若手有志などが、里山の環境を活かしたビジネスプロジェクトを立ち上げ、未来につながる地域づくりを呼び掛けている。
プロジェクトを立ち上げたのは、大島区の若手事業者や区にゆかりのある人など6人でつくる「里山イノベーション研究会」。
研究会は、少子高齢化が進むなか、旭地区にある「ぶなの森園」を生かしたビジネスを立ち上げ、未来に続く地域づくりを進めようと考えている。7日に地域住民や行政関係者など約40人が集まって、構想の実現にむけた意見交換会を開いた。
「ぶなの森園」は30年ほど前に旧大島村が整備した森林公園。広さは約100ヘクタール、50のテントサイトをもつキャンプ場があるが、最近は使われていない。
研究会は、全国的なキャンプブームにあわせ、ぶなの森園を再整備したり、山里の景観を撮影するドローンの飛行エリアをつくるなど都会の人を呼び込むアイデアを紹介した。
地元からの参加者は「若い人たちが、私たちが残してきたものを引き継いでくれることは大変ありがたい。わたしたちもできるだけのことをしたい」と歓迎していた。
研究会の会長を務める牛田光則さんは福岡県出身。大島区にIターンして農家民宿を経営している。牛田さんは、キャンプ場を再整備するだけでなく、ブナ林の手入れも重要だと考えている。
牛田光則会長は「森の維持を終わらせてはいけない。未来に引き継いでいけるよう頑張りたい。これから手つかずの森をどう活用するかワクワクする。プレッシャー半分、ワクワク半分で活動を進めたい」と期待を膨らませていた。
研究会では、今後、地元の管理組合からキャンプ場の管理を引き継いだうえ、10月か11月にはぶなの森園キャンプ場でミニイベントを開きたいとしている。
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