2020年06月23日 14:45更新
上越市南高田の小竹製菓が、地場産の小麦を使ったパン作りに挑む。22日に従業員が小麦の刈り取りを体験した。
刈り取り作業は柿崎区の農家、田中基輝さんの麦畑で行われた。刈り取ったのは「ゆきちから」という品種。小竹製菓が田中さんに栽培を依頼したもので、パン作りの強力粉に加工される。
作業した小竹製菓の製造スタッフからは「麦が生えているのを見るのは初めて。原料がこんな感じとはびっくり」と声が上がっていた。
小竹孝雄社長は「小麦粉はいつもさわっているが、麦自体を知らない。栽培や刈り取りを体験することでこれからの仕事や商品づくりに生かせる」と話していた。
小竹さんは田中さんに農薬の使用をできるだけ押さえて栽培してもらうことで、より安全なパンづくりを目指したいとしている。
作業の後には、田中さんが毒性のある赤さび病を防ぐ農薬だけを使い、除草剤は一切使っていないことを説明していた。
収穫した小麦は約600㎏で、すべて小竹製菓で買い取る。これを全粒粉に加工すると、風味を生かしたパンや焼き菓子を作れるという。
小竹製菓ではこれから試作を重ね、11月には新商品として発売したい考えだ。
小竹社長は「上越産の地粉、全粒粉の健康志向の新しいサンドパンができれば。11月1日をお楽しみに」と意欲的だ。
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