2020年06月16日 16:30更新
棚田での米作りを学んでいる上越市立牧小学校の5年生が16日、田んぼにコイを放流した。牧小学校では4年前から5年生がコイを使った米作りに取り組んでいる。
コイは水中の虫を食べたり、泳ぎまわることで水を濁し雑草の成長を抑える効果がある。米作りの指導は、地元の農事組合法人「雪太郎の郷」が担当している。牧区では昭和30年代頃まで各家庭でコイを使った米作りをしていた。
この田んぼは、近くに山からの湧き水を溜めた池があり、水不足の心配が少ない。放したコイの大きさは15㎝前後、秋には倍の30㎝以上に成長するという。
16日は児童7人が5月に田植えをした田んぼで、コイ60匹ほどを放した。牧小学校の5年生は「放流は初めてで緊張したが楽しかった」「コイが思ったより大きかった」と活動を楽しんでいた。
コイは稲刈りのときに捕まえ、近くにある「牧湯の里 深山荘」で提供される料理に使われる。児童も料理を味わう予定だ。5年生は「食べるのが楽しみだけど、コイは食べたことがないから少し怖い」「美味しく、大きくなって育ってほしい」などと話していた。
雪太郎の郷代表の佐藤健一さんは「自然を背景にした山間地域の生き様や、深山荘などの観光施設で活用していることなど、この活動が地元のPRに繋がってほしい」と願っている。
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