2020年06月08日 17:08更新
この春、妙高市の長沢茶屋に地域のこし協力隊として着任した小林彰さん(現在60歳)が、新型コロナウイルスの影響で予定より2か月遅れて6日に茶屋を再開した。初日は、伝統の長沢ソバをもとめる人たちでにぎわい、用意した30食は完売となった。
小林さんは4月に東京から地域のこし協力隊として移住してきた。目的は、後継者不足に悩んでいた長沢茶屋で伝統の長沢そばを受け継ぐこと。地域の人からそば作りを学んだものの、店のオープンは2か月ほど遅れた。
伝統の長沢ソバは、つなぎにヤマゴボウ、「おやまぼくち」を使った独特のコシが特徴。店がオープンすると再開をまちわびた人たちが次々と訪れ、伝統の味に舌鼓を打っていた。また、小林さんはもともとソバ職人ということで、この日は更科ソバも提供された。
訪れた客は「香りがあり十割ソバのようなコシが失われていない。ここでしか食べられない感じ」「茶屋が地域おこしでがんばっている話を聞いてきた。おいしい!」と話していた。
小林さんは「みなさん気さくに接してくれて私も心もおだやかになった。これからもどんどん歴史あるソバを打って客に喜んでもらえるように頑張りたい」と話している。
長沢茶屋は通年営業で、午前11時から午後3時まで。売り切れ次第終了。定休日は火曜と水曜。
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