2020年05月16日 19:45更新

国の緊急事態宣言が解除されて初めて迎えた週末。先月18日から休業していた上越市の映画館「高田世界館」が、1か月ぶりに営業を再開した。

きょう16日は、午前10時を皮切りに4本の映画が上映され、再開を待ちわびていた人たちがさっそく映画を楽しんだ。上映前に、支配人の上野迪音さんは「ようやく再開することが出来ました。皆さんご支援いただき本当にありがとうございました。高田世界館最高です！」と挨拶した。来場者は事前に配られたクラッカーを鳴らして営業再開を喜んだ。

柏崎市から定期的に訪れているという夫婦は「世界館に来れなくて寂しかった。再開はとてもうれしい。普段見られないような良い映画があるので、ここは大好きです」と笑顔で話した。

高田世界館では引き続き感染症対策として、上映の合間には換気を行い、ドアノブや椅子のひじ掛けなどをアルコールで消毒している。

また、来場者には手指のアルコール消毒、マスク着用、席の間隔をあけることなどを呼びかけている。

上野支配人は「まずはホッとしている。上り調子でこの数年間やってきただけに、この１か月間は本当に手痛い。高田世界館は老朽化という背景のなかで再生してきた。次の100年を目指して一日でも長く営業し、地域の皆様に恩返しが出来たら」と力を込めた。