2020年03月31日 14:08更新
婦人服などの卸売りをしている上越市東本町1丁目の髙倉商事(資本金2,586万円・従業員21人)は30日、新潟地方裁判所に自己破産の申し立てを行い、同日に破産手続きの開始決定を受けた。負債は約6億6,700万円が見込まれる。
帝国データバンクによると、高倉商事は1914年(大正3年)に衣料品小売業として創業。その後、衣料品の卸売りを主体としてきた。婦人服を主力とする総合衣料品卸売りを行い、宝石や寝具なども取り扱った。新潟市に新潟店を設置し小売店に営業を展開。また新潟店に現金問屋部門を設けて事業を拡大した。1989年から貸店舗業も始め、2002年4月期の年売上高は約12億円を計上した。
しかし、競合の激化などによって減収が続き、2019年4月期の年売上高は約6億4,000万円にとどまり、損益面で経費の吸収ができず欠損が続いた。2019年9月、柏崎市に廃業した得意先の店舗を借り受けて小売店を設けたが、売り上げを回復させることができなかった。
さらに、新型コロナウイルスの影響でイベントや展示会を開催できず、得意先の小売店も外出自粛により売り上げが減少。2月から売り上げがさらに落ち込み、事業継続が困難になった。
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