2020年03月07日 04:00更新
新型コロナウイルスの感染拡大防止による余波が各地で拡がっている。上越市、妙高市の小・中学校が一斉休校になったため、学校給食用の野菜が納入されないままになっている。JAえちご上越では、そうした野菜を5日から、直売所の「あるるん畑」で販売している。
キャベツにニンジン、これは農家が学校給食用に出荷したもの。どれもあるるん畑が栽培農家から買い取った。農家の中には、ニンジン100kg、キャベツ50kgが出荷直前にキャンセルされたケースもあったということ。あるる畑の西條幸太郎店長は「農家の売り先が急になくなったので、切ないという声が聞かれる。直売所としては当店で全部販売してほしいと思っている。家で休んでいる子どもにぜひ野菜を食べてほしい」と話す。
あるるん畑の売場には、普段より2割ほど多いキャベツとニンジンが並んでいる。西條店長は「消費者の皆様には協力していただき、買い求めていただきたい。安売りをする予定はないが、農家のためにできることをやっていきたい」と話した。
一方、あるるんの杜にあるレストラン「六花の里」は5日から15日まで営業を休止することになった。理由は今月1日、政府が感染予防のため、ビュッフェ形式での食事の提供を自粛するよう要請したため。その結果、レストランで使うはずだった野菜も過剰在庫となってしまった。そこで、あるるんの杜では、480円以上の弁当を買った人に、あまった野菜で作ったサラダカップ1つを提供することにした。このサービスは5日から15日まで。
あるるんの杜の髙橋尚店長は「生産者もおいしいものを作ろうという思いで作っている。消費者にはいまの世の中なので、食から元気になってバランスの良い食事を摂ってもらいたい」と呼びかけた。
あるるんの杜では弁当の生産量も普段の約1.5倍に増やしているということ。
※ご覧の記事の内容は2020年3月6日(金)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 3月6日 19:00~3月12日 19:00まで)
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.