2020年03月06日 17:38更新

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、上越市は6日、来月4月1日から予定されていた高田城址公園での観桜会について、内容を大幅に縮小したうえで開催すると発表した。観桜会そのものが中止となったわけではなく、会場で花を見て楽しむことはできる。

【中止するもの】
・点灯式
・花火打上
・観桜会パレード
・さくらステージ
・物産店、露店の開設
・さくらロードのライトアップ
・シャトルバスの運行

【実施するもの】
・ぼんぼりの点灯
・高田城三重櫓のライトアップ
・臨時駐車場の開設
・観桜会本部、救護所の設置

さくらロードのライトアップは中止

中止となるイベントは、点灯式、花火打ち上げ、パレード、さくらステージなど。例年、会場に並ぶ約300の露店や物産展も開設しない。シャトルバスも運行しない。夜桜の対応では、人気スポット「さくらロード」のライトアップは取りやめるが、公園と周辺のぼんぼり3,000個の点灯、高田城三重櫓のライトアップは予定通り実施する。

市では、花を見に会場に行く場合は感染防止に努め、宴会はしないよう呼びかけている。会場には警備員を配置して、宴会をしていないかパトロールし、見つけた場合は注意することにしている。

村山市長は「蔓延する影響の方が大きい。95回の節目だが上越市、観光コンベンション、商工会議所と話し合い決断した。楽しみにしていた方にはご理解いただきたい。経済への影響は大きいが、乗り越えるために金融支援を含めて対応したい。春は過ぎ去る形になるが、感染もはやく終息してほしい」と話した。

なお、臨時駐車場は例年より縮小した規模で開設し、例年通り会場には、観桜会の本部・救護所を設置する。

また、今回の措置にあわせて、市は上越ケーブルビジョンと連携し、テレビやパソコン、スマートフォンで会場の様子を見ることができるよう取り組みを進める。

日本気象協会によると、今年の桜の開花は今月27日、満開は4月2日と予想されている。

 規模縮小を聞いた市民からは「さみしいが、こういう状況だから仕方ない」「よい方に考えて、ゆっくり花景色を楽しみたい」などの声が聞かれた。

※ご覧の記事の内容は2020年3月6日（金）JCVニュースLiNKで放送予定（TV111ch）初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間 3月6日 19:00～3月12日 19:00まで）