2020年02月26日 14:28更新
上越市西城町2丁目のカトリック高田教会で主任司祭を30年間務めたカンドゥチ・マリオ神父が16日、肺炎のため東京都内で亡くなった。85歳だった。
2014年8月
マリオ神父は1934年イタリアで生まれ、司祭として1963年に来日した。
長岡、糸魚川、上越各市の教会に赴任後、1981年からカトリック高田教会で主任司祭を30年間務めた。女性やお年寄りをサポートするため、母子寮の運営や保育園・老人ホームの建設などに尽力した。また20年間にわたり英語やイタリア語を学ぶ教室を開催し、文化活動にも取り組んだ。2011年からは、東京都の神学院聖アントニオ修道院に移った。修道院の小西広志院長は、マリオ神父は「エネルギッシュな人でたくさんの人に愛されていた優しい方」と話す。
マリオ神父は1月末ごろ体調を崩し、療養生活をしていたが2月前半にインフルエンザにかかり肺炎を発症。10日に病院に運ばれ、16日に息を引き取った。
20日同修道院で告別式が行われ、300人を超える人たちが別れを惜しんだ。前日の通夜に参列した上越市御殿山町出身の20代女性は20年ほど前、マリオ神父が園長を務めていた幼稚園に通った。女性は卒園後もカトリック高田教会のミサに参加し、マリオ神父が東京に移ったあとも交流を続けたという。女性はJCVの取材に対し、「マリオ神父は笑顔が絶えず、愛を与え続けてくれた人」とコメントしている。
カトリック高田教会では4月下旬にミサを行う予定。
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