2020年02月25日 18:03更新

上越地域消防事務組合消防本部は3月17日から上越地域消防局と名前を変え、藤野新田に完成した新しい庁舎に移る。最新設備には、雪国の町家火災に対応した訓練施設も備えられている。庁舎の報道向け内覧会が25日に開かれた。

新庁舎はリージョンプラザ上越向かい、上越市藤野新田に完成した。総事業費は54億7000万円。建物は地上5階建てで、延べ床面積は約2300㎡。市内の公共施設では初めてとなる免震構造を取り入れている。

庁舎は関川の河川敷にあるが、敷地全体を高台にすることで浸水対策をほどこし、災害時には防災拠点となる。上越地域消防事務組合の伊藤公雄消防長は「新しい庁舎に高機能の資機材などハードの面では強化されている。その資機材などを扱うのは消防職員。一人ひとりが責任を果たしていく」と話す。

写真は訓練棟。2016年暮れに起きた糸魚川大火の教訓をふまえ、上越地域独特の町家雁木を再現してある。長屋のように、2棟がつながっていて、雪国ならではの火災に備えた訓練ができる。

続いて、市民を対象に訓練を体験できる施設。本物の火を使った消火体験や煙の中を歩く濃煙体験ができる。

そして、庁舎には新たに「火災調査室」が設けられる。火災の原因と思われる「コンセント」や「電子基板」を最新のＩＴ技術で調べることができる。


庁舎の運用は3月17日からはじまり、同時に上越消防本部は、「上越地域消防局」と名前を変える。また、おなじ建物に入る上越北消防署は「上越消防署」になる。現在本部が置かれている上越南消防署は単独の消防署としてこれまでどおりの運用となる。

※ご覧の記事の内容は2020年2月25日（火）JCVニュースLiNKで放送予定（TV111ch）初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間 2月25日 19:00～3月2日 19:00まで）