2020年02月14日 15:31更新
ワインの熟成に欠かせない雪室への雪入れが14日、上越市の岩の原葡萄園で行われた。ことしは少雪で危ぶまれたが先週末、まとまった雪が降ったことで待望の雪入れとなった。
岩の原葡萄園ではここ数年、隣の牧区の雪を雪室に運び入れていた。しかし、今年は記録的な暖冬少雪で、山間地の牧区にも十分な雪がなかった。
雪室の活用は100年ほど前、創業者の川上善兵衛が考えたもので、ワインの熟成に欠かせないノウハウだ。
岩の原葡萄園製造部の建入一夫専任課長は「先週初めは全く雪がなかった。今年はやめようかと…。30年以上いるが初めて」と雪の少なさに驚いた。
そうした中、先週末まとまった雪が降ったため、ようやく牧区から雪を運び入れることができた。雪室は満タンで330トンの雪が入るが、今年は8割程度になるという。
雪が入ったことで今後は、隣りの樽熟成庫にある赤ワインを熟成させる。そのワインを味わえるのは15か月後、来年の夏になる。
建入専任課長は「室温18℃ほどで熟成させるので、深みのあるワインができる。2019年暮れからの雪はほとんど降らなかったと思い浮かべると、その年のワインの楽しみになる」と話した。
※ご覧の記事の内容は2020年2月14日(金)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
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