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小川未明の世界が情熱のフラメンコに 小川未明フェスティバル

2019年12月22日 20:02更新

「日本のアンデルセン」と呼ばれた上越市出身の児童文学作家、小川未明に親しんでもらおうと、小川未明フェスティバルが22日、上越文化会館で開かれた。会場では未明の作品「野ばら」をテーマにした合唱や読書感想文の発表、そして創作フラメンコが披露された。

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このイベントは郷土の偉人、小川未明を多くの人に知ってもらおうと、上越文化会館が毎年開いている。5回目の今年は、未明の作品「野ばら」がテーマ。

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内容は、野ばらが咲くのどかな山の国境に派遣された2つの国の老兵士と青年兵士の友情物語。次第に打ち解ける2人だが戦争によって敵対関係になり、青年兵士は戦場へ、老兵士は国境に残り、青年兵士の無事を祈る。

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会場では始めに、「野ばら」をイメージした歌が披露された。作詞は上越市の児童文学作家、杉みき子さん。作曲は上越教育大学名誉教授、後藤丹さん。

それを園児から高校生までが所属する上越市の合唱団、グルポ・カントールが歌った。

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続いて読書感想文の表彰式が行われた。感想文は「野ばら」を読んだ市内の小学校8校から去年の2倍、106通が寄せられた。このうち大賞を受賞したのは、和田小学校6年生の宮野友那さん。宮野さんの入賞は去年の優秀賞に続いて2回目。入賞者は表彰式のあと、読書感想文を読み上げた。

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宮野さんは「国境という境目が必要か考えた。境目があると戦争が起きやすくなる。差別もそうだ、本当はないはずの線を、まるであるかのように引いてしまう。敵・味方の線を引かず、境目を越えて話し合い、差別や戦争のない世界を作りたい」と話した。 

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このほか未明の孫で詩人・小川英晴さんと上越教育大学、小埜裕二副学長による対談が行われた。小川さんは児童の読書感想文の発表を聞いて、「作品を読み、未明の魂に触れ、未明のまいた種が芽吹いていると感じた。みなさんで大切に育ててください」と呼びかけた。

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最後に、「野ばら」の創作フラメンコが披露された。演出は小川さん、歌や踊りは東京の舞踊団だ。

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参加者は歌やフラメンコなど、さまざまな表現を通して、未明の世界を楽しんだ。  

※ご覧の記事の内容は2019年12月23日(月)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 12月23日 19:00~27日 19:00まで)

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