2019年11月13日 17:46更新
上越市内の2つのスポーツ施設でイノシシによって芝生が広範囲に掘り起こされる被害が確認された。
被害があったのは直江津のびょうぶ谷野球場。駐車場から野球場へむかう途中の芝生の敷地が畑を耕したように掘り起こされている。被害は上越市が11月5日に確認し、イノシシの仕業とみている。野球場のフィールド被害はなかった。
一方、8日には柿崎総合運動公園でも同様の被害が市に確認された。公園内にある柿崎総合体育館の竹田正教館長によると、体育館の裏手にある遊歩道や芝生の公園では10月下旬から広範囲にわたって被害が見られたという。はじめは公園周囲に植えてある松の下を掘っていたが、徐々に内部に進出したとのこと。実際、遊歩道は日中に十数人がジョギングやウォーキングをしていて今後イノシシに遭遇する可能性もある。その後、野球やサッカーのナイター営業が10月末で終わると、さらに駐車場のまわりやサッカーグラウンドの内外にまで被害が拡大してきた。また利用者も早朝に2頭のイノシシが公園内を駆け抜けていくのを目撃した事例もあったという。武田館長は「イノシシとイタチごっこ。トウガラシを撒いたけど、この広さだから撒くにも量が足りない。」と嘆いていた。市ではまもなく降雪期に入ることから、復旧対策を冬の後、来シーズン直前までに行う方針でイノシシが嫌う木酢液など、忌避剤の散布も検討している。このほか施設の利用申請者に対し、イノシシ出没の注意喚起を適宜、口頭で伝えるという。イノシシによる掘り起こし被害はたにはま公園でも起きていて、こちらは現在、900mに渡って電気柵を設け、夜間、通電している。また先月には下門前周辺の市街地をイノシシが走り回り、最後は駆除される事案も発生している。今後、抜本的な鳥獣被害対策が求められる。
・たにはま公園夜間立入規制 イノシシ対策に電気柵 (2019/11/7)
・上越市街地にイノシシ 一時騒然も捕獲(2019/10/18)
※ご覧の記事の内容は2019年11月13日(水)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
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