2019年08月08日 08:37更新
牛の手ざわり、今も!
伝統的な里山の暮らしがのこる上越市中ノ俣地区を20年以上撮り続けてきた写真家佐藤秀明さんが6日、旧中ノ俣牧場で畜産を営んでいた人たちの集合写真を撮った。
写真家の佐藤秀明さんは、中ノ俣に魅せられて、その暮しや風景を20年以上撮り続けてきた。佐藤さんは「中ノ俣の四季折々の風景や歴史などをよく撮っている」と話した。
撮影:佐藤秀明さん
旧中ノ俣牧場では、昭和6年から約80年にわたり、畜産業が営まれてきた。広さは約30ヘクタール。開牧時は、牛60頭、畜産組合員は60人。主にメスの牛を放牧し、種付けを行っていた。
撮影:佐藤秀明さん
春から秋には、組合員が毎日交替で牛の世話にあたっていたが、高齢化などで畜産を営む人が減っていき、牧場は7年前に閉鎖となった。
6日は、牧場に関わった人たちが集まり生きた証を残そうと、佐藤さんに写真を撮ってもらった。
元組合長だった石川正一さんは「今後、牧場跡を一服できるような場所にできたら」と意気込みを語った。石川さんによると、かつての集落にとって牧場の収入源は米に次ぐものだったということ。
写真を撮った佐藤秀明さんは「冬になる前、秋には牛を集落に連れていく。そのとき牛が嫌がる。春は牛を牧場に連れていく。そのときは牛は喜んでいるのがおもしろい。今日撮った集合写真は、写真展で出せれば」と話した。
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 8月7日 19:00~ 8月14日 19:00まで)
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.