2019年08月07日 08:13更新
人材不足に悩む上越市の建設会社が、地元の高校生を対象に、10日間の職場体験プログラムをはじめた。
職場体験プログラムをはじめたのは、浦川原区の総合建設会社大陽開発。参加したのは上越総合技術高校土木防災科の2年生新保龍彌さんと堀口朋哉さんの2人。2人は先月29日から現場に入り、5日は熟練工3人とともにコンクリートを型枠に流し込む打設工事を体験した。
新保さんは「コンクリートが重くて大変。頑張った成果が表れるのでうれしい」と。
堀口さんは「体力仕事。疲れます。きれいにできればうれしいが変になっていたらがっかりするかも」と話していた。
このプログラムでは、測量や図面作成、施主への説明、そして施工から完成検査に至るまで、一連の仕事を10日間にわたって体験できる。
大陽開発によると建設業界では安全面から高校生のアルバイトは受け入れていおらず、そのため若い人が業界の仕事を知る機会がすくなく、採用への応募がほとんどないという。
大陽開発の滝澤彰宏総括課長は「売り手市場の人材不足。建設業は全国的に厳しい。打開するためだ」とこの職場体験の意義について話す。
この時の気温は33度。温度が高いとコンクリートが早く固まるので、作業は1分を争うスピードと仲間との連携が求められる。
2人は職人の指導のもと、汗だくになりながら黙々と作業をこなしていた。
新保さんは「大人の仕事は体力も精神面も鍛えないといけない。礼儀やマナーも大事」。
堀口さんは「将来は自然災害からみんなを守る土木系の公務員になりたい。体験を生かせると思う」と手ごたえを感じているようだった。
滝澤総括課長は「自分のやった仕事が形になり地図にのこる。キツイがそれを乗り越える楽しみがある。業界に足を踏み入れ務めてもらいたい」とエールを送っていた。
大陽開発では、今後もこうしたプログラムを提供し、人材を確保していくという。
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 8月6日 19:00~ 8月13日 19:00まで)
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