2019年06月16日 18:56更新
盲目の女旅芸人「高田瞽女」が残した瞽女唄の演奏会が16日、上越市歴史博物館で初めて開かれた。この演奏会は盲目の女芸人「高田瞽女」と彼女たちが歌い残した「瞽女唄」の文化を後世につないでいこうと毎年、上越市が開いている。瞽女唄を披露したのは糸魚川市在住の三味線奏者一家、小竹勇生山社中。勇生山さんは最後の高田瞽女、杉本シズから直接芸の指導を受けたほか、妻の栄子さんも杉本シズと難波コトミの2人から唄の指導を受けた。また双子の子どもの美咲さん、美里さんも津軽三味線の奏者として全国の舞台で活躍し、両親と共に瞽女唄を継承している。
社中は瞽女の来訪を集落の人たちに知らせる「門付け唄」を演奏しながら入場し、瞽女唄の代名詞ともいわれる段物「葛の葉子別れ」など4曲を披露した。会場に訪れた約80人は瞽女唄と三味線の音色を聞いて、かつての地域の文化に思いを馳せていた。訪れた3人に話を聞くと、いずれも生演奏を直接聞くのは初めてで「これまでテープでしか聞いたことなかったが、生演奏を聞いて心が洗われた」「バンバンという三味線の音に迫力があった」「これまで民謡の類は聞き流していたが、こう聞くと歌に意味があると感じる。良かった。」とそれぞれ感想を話した。演奏会はこれまでミュゼ雪小町や高田まちかど交流館や開催されていたが、今年は去年7月にリニューアルオープンした歴史博物館で初めて開かれた。博物館では高田瞽女に関する資料を常設展示していて、3か月ごとに内容を入れ替えている。演奏会に先立ち、訪れた人たちは学芸員から資料の解説を受けていた。
※ご覧の記事の内容は2019年6月17日(月)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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