2019年05月13日 17:39更新
上越消防本部が、火災の原因を調べる手順やノウハウを学べるゲームアプリを開発したところ、このアプリが経験の浅い署員の教育に役立つとして消防庁長官賞を受賞することになった。
アプリは「火災調査~もう一つの火災現場へ」。内容は、アパート火災を鎮圧したあとに、火元や原因を特定する調査のシミュレーションだ。
アプリは、画面にあらわれる選択肢で正解を選びながらストーリーが進むゲーム仕立てとなっている。ゲームでは経験豊富な先輩署員が登場して、アドバイスを受けることができ、経験の浅い消防署員でも、ゲームを通じて必要な知識を学ぶことができる。
開発した上越消防本部の入村宗係長も「とにかくおもしろい」と話す。
アプリを開発した背景には、火災が年々減って、若手が経験を積む機会が少ないこと、さらにベテラン職員の定年退職がある。
上越消防本部によると、この10年で火災件数は3割、ベテランの職員も3割減少していて火災調査のノウハウが継承されにくい状況だという。
入村宗係長も「火災調査は日の当たらない分野だが、やる気を持って取り組んでもらうため作った」としている。
消防庁では、こうしたアプリが開発されるのは全国で初めてであり、若手署員のモチベーション向上に役立つとして、今月29日、消防庁長官賞を贈ることにした。
上越消防本部 伊藤公雄消防長は「アプリが全国の消防本部で教材として活用されることに期待している」と話している。
※ご覧の記事の内容は2019年5月13日(月)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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