2018年12月21日 20:11更新

上越市立春日中学校がこのほど、環境美化に取り組む活動で全国の小中学校の最優秀校に選ばれた。10年前から続く春日山城跡の清掃活動などが評価されたという。

写真提供：春日中学校（以下同）

春日中学校では10年前から生徒会が中心になり、春日山城跡や謙信公祭の会場での清掃活動に取り組んできた。

また、雨風で土が削られた春日山城本丸跡や天守台跡に土を運んで、修復する作業にも汗を流してきた。

生徒たちは始め、地域の住民や団体からの依頼を受けてボランティアとして参加していた。しかし、活動を続けることで意識が高まり、４年前からは自ら企画して行動するようになった。その結果、今年4月の春日山城跡の清掃には、これまでで最も多い全校生徒の8割、270人が参加した。

生徒会長の小川悠河さん（3年生）は「参加者は楽しみながら活動している。参加者がほかの人を誘うようになり、結果的に多くの人が参加するようになった。地域の人から感謝してもらえると、やりがいにつながる」と振り返る。

今回、こうした取り組みが評価され「第19回環境美化教育優良校等表彰事業」で最優秀校に与えられる農林水産大臣賞に輝いた。春日中学校は県からの推薦で新潟県代表となり、全国の小中学校37校が審査された。

生徒会長の小川悠河さん（3年生）は「受賞はうれしい。意味のある活動だと実感できた。来年度からは生徒会だけではなく、ほかの委員会などとコラボすれば、たくさんの活動ができるようになる」と、後輩の活躍に期待する。

澤田靖校長は「地元を愛する生徒になることを祈る。今後も活動を続けていってほしい」と話している。 

受賞式は来月、東京都で行なわれる。春日中学校では去年、環境美化活動を評価され新潟県の環境賞も受賞。全国で受賞するのは初めてだ。

※ご覧の記事の内容は2018年12月21日（金）JCVニュースLiNKで放送（TV111ch） 初回18:30～
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