2018年12月08日 20:35更新
江戸時代後期に生きた直江津出身の狂歌師、千代垣素直について学ぶ講演会が、8日直江津まなびの交流館で開かれた。
千代垣素直、本名 竹田慶次郎は、文化12年直江津に生まれた。狂歌師であった父の影響を受け若くしてその才能を開花。江戸時代の狂歌師、篶垣真葛の秘蔵っ子として将来を有望されたが、20才でこの世を去った。
狂歌とは、社会風刺や皮肉・滑稽などを盛り込んだ和歌。江戸時代中ごろは俳句以上に愛好者を集めたという。
千代垣素直の作品は、浮世絵師 歌川広重の花鳥画の代表作「魚尽」にも採用されるなど、全国にその名が知れ渡っていた。
しかし、狂歌の衰退に伴い、いつしか地元直江津でも千代垣の存在が忘れられていた。歴史を研究している東北大学の高橋章則教授が7年前、五智国分寺の敷地内で千代垣素直の顕彰碑を調査した事をきっかけに、再び光りが当てられるようになった。
地元団体「まちおこし直江津」では、地域の偉人として文化を継承する学習会を開いている。この日は、高橋教授を講師に狂歌師が浮世絵師に絵を描かせて配った「摺物」から直江津今町の町衆文化について考えた。
「まちおこし直江津」の代表 佐藤和夫さんは「千代垣素直の狂歌は、直江津が海運業で盛んになっていたことの証。繁栄していた時代について考えることが、これからの町づくりのきっかけになるのではないか」と話す。
※ご覧の記事の内容は2018年12月10日(月)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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