2018年12月06日 17:33更新
新バージョンできました!
全国で人気のある妙高市平丸地区の「スゲ細工」。その伝統を受け継いで活動しているNPO法人が、12月に入り、来年の干支「イノシシ」づくりに追われている。
今年は木の皮で作ったものとスゲで作ったもの、2種類ある。平丸地区では年ごとの干支をスゲで作ってきたが、イノシシに限ってはシナの木の皮を使っていた。それをスゲで作るのは今年がはじめて。伝統を受け継ぐNPOが考案した。柴野理事長は「もちろん昔の形もきちんと残していきながら、スゲでも作る。どちらかではなく両方を伝えていけたら」と話す。
平丸のスゲ細工は昭和33年にはじまり、最盛期には200人の作り手がいたが今は石田福治さん89歳、ただ1人だけ。この伝統を無くしてはならないと受け継いだのが、NPO法人平丸スゲ細工保存会。イノシシ作りも石田さんの講習を受けたうえ、1か月前から取り組んできた。
4日は会員4人が集まり、本体、部品と手分けして作業にあたっていた。イノシシは他の干支に比べて部品が多く人手不足が懸念されている。
部品を合わせ、全体を組み立てるのは星野佑磨さん36歳。 スゲ細工の魅力は「自然の物だけを使ってできあがるところ」と話す。技術は1か月間毎日作って習得してきたという。
柴野理事長は「12年で1回まわってくる。毎年少しずつ変わる。ただ基本技術は残していかないと、伝えていかないと」と伝統を守り続けていく意思を話した。
イノシシは木の皮、スゲどちらも50体ずつ100体制作する予定。
販売は事前予約申込みで、木の皮のタイプは現在、すでに受け付けている。スゲタイプは来年1月4日から受付がはじまる。
木の皮 8,000円
スゲ 10,000円
平丸スゲ細工保存会
■問合せ:℡090-3548-7370(柴野さん)
電話受付は午前9時~午後6時まで
※ご覧の記事の内容は2018年12月6日(木)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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