2018年12月05日 18:16更新
妙高市赤倉地区で冬を中心に増えている外国人宿泊者を火災から守るため5日、リゾートホテルアルプを会場に宿泊施設の経営者を対象にした消防訓練が初めて行われた。この訓練は言葉の通じない外国人宿泊者をいかにスムースに避難誘導できるかを目的に初めて行われた。ホテルの2階から火が出た想定で、日本人スタッフが「Fire! Evacuate!(火災です!避難してください!) 」と叫びながら外国人宿泊客を避難口に誘導した。その時に使われたのが英語で避難を促すフリップボード。これは、英語が分からない日本人経営者の宿泊所用に頸南防火管理者協議会が作ったもので、管内の160か所に配布されている。また、屋外では4階にとり残された外国人宿泊者がはしご車で救助された。救助された男性は「消防隊が素早く救助してくれた。怖くなかった、安心した。」と話していた。このほか宿泊所の外国人経営者11人も参加し、初期消火から避難指示までの手順を学んだ。参加者は実際に119番通報を体験し、今回は英語を使った。通信指令室では通訳を入れて3人の複数通話状態で話したため、詳しい火災の状況を把握するのに4、5分ほどかかっていた。頸南消防では初めての訓練で、今後のためにさらに課題改善を図るという。
一方で体験した女性は「電話通報は思ったほど長く感じなかった。もっとかかると思ったが4、5分で済んだ。私のロッジではボタンプッシュの火災報知器などもあり、対応できる。今回の訓練は参考になるので、自分のロッジでも活かしていきたい。」男性も「はじめは日本語で話したが、途中で通訳が入り英語で話した。もし日本語がまったく分からない人であれば通訳が入るのはとても役立つ」と話していた。
頸南消防署では外国人が経営する宿泊施設約20か所を把握しているが、このほかの飲食店やスキー、スノボのレンタルショップを含めていくと外国人が経営する店舗はさらに数が増えるという。消防署では外国人経営者であっても、火元の住所を伝えられるよう日頃から、日本語で把握しておいてほしいと話す。宮﨑和浩署長は「スムーズな119番が一番。」と話し、日本人経営者、外国人経営者含めて今後も同様の訓練を行っていく方針。※ご覧の記事の内容は2018年12月5日(水)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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