2018年11月03日 19:51更新
上越市南本町3丁目の雁木通りを彩り城下町の風情を取り戻そうと地元住民と上越総合技術高校の生徒が3日建物の外壁や格子の塗装を行った。この活動は地元の雁木の景観を彩り、城下町の風情を取り戻そうと南本町3丁目景観づくりの会が初めて行った。参加したのは地元住民13人のほか上越総合技術高校建築デザイン科の生徒7人。塗装をした場所は同町内の石川酒店の幕板と髙橋孫左衛門商店となりの雁木下の外壁の2か所。こげ茶色のペンキをはけで塗り重ね、レトロな色彩に整えた。
会では2年前から上越市都市整備課の支援を受けながら、上越総合技術高校の生徒と一緒に雁木のまちなみ再生を考えていて、これまでにまちの魅力を伝える情報誌や雁木下に飾るのれんの製作を行ってきた。まちの景観整備に着手したのは今回が初めて。また、生徒たちは塗装後に窓や室外機に取り付ける目隠し格子の塗装も行った。3年生の男子生徒は「細かいところは塗るのが難しいが、まちが落ち着いた感じで雪国らしい風情が感じられたら。明るい雁木通りになってほしい。」と話していた。大塚誠町内会長は「高田が開府し、ここは商人町として歩んできたが、段々と人口も減っていく。まちに人が戻ってくるために、元に返って昔風な姿に戻ってほしいとしたのが会の発足の経緯。高校生も自らやることで、この雁木の姿がいいなと思ってくれれば。」と語った。
会では今後も希望する店舗や世帯があれば景観整備を行う方針。なお、生徒が塗った格子は11月中に取り付けられる予定。
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